役に立つかも(?)しれない建築の話

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2012/10/01

省エネ基準、13年ぶりの改正へ

この業界に何年か従事していられる方なら、『はぁ?またっ?』と言いたくなるのでは・・・?

13年ぶりとは言いますが、その間、平成13年、18年、21年と3回にわたり部分的に改正されてきてるので、正直、この基準に関しては、しょっちゅう変わってるような気がします。

これまでが、マイナーチェンジなら、今回はフルモデルチェンジって感じでしょうか。

ビルダーさんが一番気にされている、断熱材の性能は現在の次世代省エネ基準そのままなのですが、それに、現在のトップランナー基準に取り入れられている設備の省エネ性能基準をあわせて一元化して、建物全体の省エネ性能を示せるように、評価方法を変更するということらしいです。

また、評価方法が変わるのか・・・、ホント、面倒くさいです(-"-)

ましてや、2020年までにその基準を義務化しようっていう事ですから、避けては通れないワケですね。

今日段階では、まだ決定案ではないのですが、いくつか気になった部分をご紹介します。

★断熱基準はQ値を廃止

断熱性能のレベル自体は、現行の次世代省エネ基準相当ですが、表示方法を見直します。

【現行】:床面積あたりの総熱損失量を示すQ値(W/㎡・K)

【改正案】:建物外皮の表面積あたりの総熱損失量を示す外皮の平均熱貫流率U値(W/㎡・K)

★地域区分は現行の8つのまま。ただし、区分の呼称を変更する。

正直、紛らわしいですね。ここまで浸透したものを、今更変えるのか・・・。

ちなみに、長岡市内ですと、「Ⅲ地域⇒区分4」、「Ⅳa地域⇒区分5」というように変わるらしいです。

★地域ごとの基準の見直し

【旧Ⅵ地域】:冷房エネルギー消費の割合が大きい為、外皮(躯体)の断熱性能の強化がエネルギー消費の増加につながるとし、断熱性能を求めない。

【旧Ⅰ~Ⅲ地域】:日射遮へい性能の強化が冬の日射熱の取得にマイナス影響を与える可能性がある為、日射遮へい性能を求めない。

長岡市の大部分が該当する旧Ⅲ地域内では、これまでは、日射遮へい措置(Low-Eガラス仕様やレースカーテンの設置など)が必要でしたが、改正後は検討の必要がなくなるという事です。

今年の夏も暑い毎日でしたけど・・・、冬のどの位見込まれるか分からない日射のために、そこ、変えるかな~。特に旧Ⅲ地域については、旧4地域と同じ基準でいいんじゃない?と個人的には思うのですが・・・。

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現行の次世代省エネ基準についても、矛盾を感じる部分が色々あって、実際にエコポイント住宅の新築で検査機関に書類を提出する際には、頭を悩ませる案件がいくつかありました。

改正後もまた、内容見直しで一部改訂・・・、なんて事があるんだろうな~。

今回、ここでご紹介したのは改正案の一部分で決定案ではありません。

今年の12月には告示が予定されていますので、その時にはまた、皆様に詳しい内容をお知らせできればと思っております。

 

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